バルサの圧倒的優位

数字は嘘をつかない

数年間、サッカー統計データを分析してきましたが、これほど静かに満足感を与えるデータは他にありません。2009/10〜2017/18シーズンにおけるバルセロナのリーガ上位5チーム相手の成績です。

72試合中50勝、16分け、わずか6敗。これは単なる好調ではなく、構造的な優位性です。

さらに注目すべきは？ リアルマドリードは同じ期間に同じ7チーム（バルサ含む）と対戦し、勝率47％（20敗）という成績。そのうちバルサへの敗北が10回にも及ぶのです。

これがまさにパワー・インバランスです。

勝率の裏にある隠れたパターン

回帰モデルのように分解してみましょう：

• リアルマドリード相手では過去7試合中4勝（僅か2敗）
• レアル・ソシエダやアスレティック・ビルバオ相手も各1敗のみ（いずれも僅差）

しかしスタープレイヤーぞろいのマドリードは、バルサを常に破れなかった。

個々の輝きではなく、持続的な戦術的統一性——プレッシング強度と移動時の位置意識——が訓練の中で根付いていたからです。

真実とは？データは単に支配力を確認しただけでなく、その体系性を暴き出しました。

今も価値がある理由

「それは昔のことだ」「時代が違う」と思われるかもしれませんが、私の冷静な分析によれば：

エリートチームの継続的優位性は偶然ではない。長期的成功を目指すにはこのパターンを学ぶべきです。

メッシがいたから勝てたわけではありません。システムがあったからこそ、スター不在時でも高レベルで対応できたのです。

正直なところ……このデータが今も通用することに少し喜びを感じます。偏見があるわけではなく、「正確なデータ」は我々分野では稀有な財産だからです。